Z世代を惹きつける『韓国っぽ』とは? 韓国ブランドの店舗デザインを探る
最近、「韓国っぽ」という言葉を耳にする機会が増えたように思いませんか?
ファッション、コスメ、カフェ、インテリアなど、さまざまな場面で「韓国っぽ」という表現がSNSや雑誌で頻繁に使われています。しかし、その「韓国っぽ」とは具体的に何を指すのか、意外と深く考える機会は少ないかもしれません。
今回は、Z世代トレンドレポート第3弾として、Z世代から絶大な支持を得ている「韓国っぽ」の正体に迫りつつ、彼らが注目する韓国ブランドの店舗デザインについて探ります。Z世代メンバーのリアルな声を交えながら解説するので、ぜひ最後までお読みください!
◆Z世代トレンドレポート第1弾はこちら → Z世代が熱中する「応援広告」の魅力とは
◆Z世代トレンドレポート第2弾はこちら → Y2KからY3Kへ:Z世代注目の最新トレンドと企業事例を解説
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Z世代と「韓国っぽ」の関係性
気づけば増えた「っぽ」ワード
今「○○っぽ」というワードが多く使われていることをご存じですか?
近年「ぽい」の最後の「い」が省略され、よりカジュアルな表現として使われています。
・韓国っぽい=韓国っぽ
・今っぽい=今っぽ
・春っぽい=春っぽ
・秋っぽい=秋っぽ
・女っぽい=女っぽ
・大人っぽい=大人っぽ
・色っぽい=色っぽ
このように、ファッション雑誌やSNSでもさまざまな「○○っぽ」という言葉が頻繁に見られるようになっています。
つまり、「韓国っぽ」とは「韓国っぽい」「韓国風」という意味を持つカジュアルな言葉です。
「韓国っぽ」=おしゃれとかわいいの象徴
韓国っぽい、韓国風と感じるデザイン・ものなどに対して使われる「韓国っぽ」ですが、Instagramでは#韓国っぽ タグの投稿が36.8万件もあることからもその人気が伺えます。さらに、#韓国っぽカフェ、#韓国っぽコーデなどもそれぞれ10万件以上の投稿があります。(2024年12月現在)
もちろん、好みのデザインは人それぞれ異なるものの、Z世代にとって韓国っぽいもの=かわいい/おしゃれと感じる傾向が強いようです。そのため、「韓国っぽ」は単なる流行語にとどまらず、韓国カルチャーがZ世代の生活に深く根付いていることが感じられます。
企業の「韓国っぽ」活用プロモーション事例
Z世代に流行する「韓国っぽ」を企業がプロモーションに活用した事例が増えています。以下では、具体的な事例を2つ紹介します。
スタジオアリス「韓国っぽ」振袖特集
株式会社スタジオアリスは成人式振袖レンタル&前撮りパック商品「ふりホ」のページの中でコーディネート特集のひとつとして「韓国っぽ」スタイルを紹介しています。
新宿プリンスホテル【気軽に渡韓気分】韓国っぽ体験ステイ
日本有数のコリアンタウンである新大久保にほど近い新宿プリンスホテルでは、疑似渡韓気分をプランを提供しています。フォトスタジオでヘアメイクを体験ししてK-POPアイドル気分を味わえるほか、韓国風デザートドリンクなども楽しめます。
日本のZ世代に流行する韓国カルチャー
韓国カルチャーが近年Z世代に人気であることは、多くの方に知られているのではないでしょうか。
韓国ブームは日本で定期的に盛り上がりを見せていますが(メディアでは現在の韓国ブームを第5次韓流ブームと呼ぶこともあるようです)、近年はK-POPの人気の高まりとともに、Z世代のトレンドの多くが「韓国発」のものであることが増えています。
実際に、ファッションやコスメ、グルメ、雑貨、インテリア、キャラクターなどさまざまな分野で、「韓国で流行った○○が日本でも広まる」というケースが多く見られるようになりました。
例えば韓国発のグルメトレンドでは、
2024年には「タンフル」や「グリークヨーグルト」が特に人気を集めました。
また、韓国のSNSで話題になった「ドバイチョコレート」も日本で注目されており、2025年には本格的にブームが到来すると予測されています。
さらに、MBTI診断、ワッペンワーク、Y2K、ニュートロ、バレエコア、ヨシンモリ、応援広告などあげればきりがないほど韓国発のカルチャーが日本で流行しています!
また2024年春に発表された「高校生最新トレンドランキング」によると、流行ポーズ部門の1位には「ほっぺハート(ルダハート)」が選ばれました。このランキングではトップ3を“韓国っぽポーズ”が独占しており、「ポーズ」のトレンドも韓国カルチャーが発信源になっていることがわかります。
出典:「渋谷トレンドリサーチ」https://shibuya-trendresearch.jp
このように、韓国発のカルチャーはSNSを起点に短期間で広がり、Z世代に大きな影響を与えています。韓国カルチャーが日本で次々とトレンドになる背景には、韓国ブランドやK-POPアイドルのSNS発信の上手さ、そしてその影響力の大きさがあります。また、リアルタイムで情報が拡散されるSNS文化が定着している点も見逃せません。
韓国ブランド店舗から探る:Z世代が感じる「韓国っぽさ」
ここまで「韓国っぽ」とZ世代の関係性を探ってきましたが、具体的に「韓国っぽい」とはどのようなデザインをZ世代はイメージしているのでしょうか。
編集部ではZ世代メンバーと韓国ブランドの店舗空間を例に、「韓国っぽい」と感じるデザインの特徴を以下のキーワードにまとめました。
1.「商品で魅せる」シンプルデザイン
派手なビジュアルや装飾ではなく、商品そのものを引き立てるミニマルなデザインが主流です。余計なコピーや訴求を削ぎ落とした洗練された空間が1つ目のポイントとして挙げられます。
例えばモデルのビジュアルが大きく入った展示ツールや広告より、商品だけを魅せるようなデザインのほうが「韓国っぽい」、どちらかというと無機質なほうが「韓国っぽい」と感じるようです。店頭ツールにおいても、日本のものと比べるとコピーの量が圧倒的に少なく、最小限の情報だけであることが美しさを際立たせているとの声がありました。
2.「ワントーン」で統一された配色
単一の色調や限られた色数で構成されたデザインも、Z世代が「韓国っぽい」と感じるポイントです。
カラフルなデザインよりもシンプルな色使いで色数が少ないもの、あるいは複数の色を使用していてもトーンが統一されているデザインが「おしゃれ」とされています。例えば、店舗デザインでは淡いパステルカラーやモノトーンが多く採用されており、Z世代から注目を集めています。
3.SNS映えする「独特なオブジェ」
韓国ブランドの店舗では「独特なオブジェ」が設置されていることも特徴の1つです。
「韓国の表参道」と呼ばれるカロスキルエリア(ソウル流行の中心地)では、ユニークなオブジェが並ぶショップが多数あり、撮影スポットとしても人気を集めています。韓国ブランドが日本で店舗展開する際にも、この「独特なオブジェ」は取り入れられています。
例えば、アイウェアブランド「GENTLE MONSTER」の日本初の旗艦店では、巨大な顔面のオブジェが話題になりました。このオブジェは本場韓国カロスキルの店舗でも展開されており、象徴的な存在です。
このようにSNSに投稿したくなるようなフォトジェニックな要素を店舗内に設けることは、韓国ブランドの店舗づくりに欠かせない要素といえます。
【事例紹介】ビーツが施工した韓国ブランドポップアップストア
さまざまな韓国ブランドが日本でポップアップストアを展開していますが、日本で展開されるポップアップストアにも3つのキーワードが感じられます。今回はビーツが実際に施工した韓国ブランドのストア事例の中から、3つ目のキーワードでご紹介したSNS映えする「独特なオブジェ」の要素を感じる事例を取り上げます。
◆◆◆「Avie muah」ポップアップストア
2024年11月に実施された、K-POPデュオDAVICHIのカン・ミンギョンが手がける人気韓国ブランド「Avie muah」のポップアップストア。壁面には、ブランドのアイコン商品であるスマホグリップを大胆に拡大した巨大オブジェが設置され、訪れたお客様が思わず写真を撮りたくなるようなポイントになりました。
詳しくは「Avie muah」ポップアップストア事例ページをご覧ください。
◆◆◆「SMITH&LEATHER」ポップアップストア
2024年7月に実施されたレザーグッズブランド「SMITH&LEATHER」のポップアップストアでは、ブランドの象徴であるレザーを使ったユニークなオブジェが注目を集めました。ブランドの世界観を視覚的に表現した印象的なオブジェになっています。
詳しくは「SMITH&LEATHER」ポップアップストア事例ページをご覧ください。
◆◆◆「nugu」ルミネエスト新宿店
2023年9月にオープンした韓国発のインフルエンサー発信のファッションECサイト「nugu」の日本初リアル店舗(ルミネエスト新宿)では、鮮やかなカラーボールのオブジェが大きな注目を集めました。店内のフォトスポットとして多くの来店者が撮影を楽しんでいました。
詳しくは「nugu」ルミネエスト新宿店(日本1号店)事例ページをご覧ください。
まとめ:韓国ブランド店舗の魅力がZ世代に支持される理由
Z世代が支持する「韓国っぽさ」は、シンプルな美しさ、洗練されたデザイン、そしてSNS映えする工夫が詰まっています。韓国ブランドの店舗は、これらの要素を取り入れた戦略的な空間づくりによって、日本市場でも高い評価を得ています。
Z世代向けの空間デザインや販促ツールを考える際には、これらの「韓国っぽさ」をヒントとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
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さらに、ビーツは空間デザインや施工だけでなく、それを活用したプロモーションの企画立案から実行まで、トータルでサポート可能です。Z世代が魅力を感じる要素を押さえた企画で、ブランドの魅力を最大限に引き出します!
「Z世代向けの空間デザインやプロモーションを考えている」という企業の皆さま、ぜひお気軽にビーツにご相談ください。トレンドを取り入れたデザインとプロモーションで、Z世代の心をつかむお手伝いをさせていただきます!
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