広がる業界事例 ポップアップストアを体験プロモーションに!
商品やブランドの世界観で作られたポップアップショップは話題を集めやすく、認知度の向上やEC販売サイトの活性化など、売上にとどまらない効果を発揮しています。
ファッションの世界ではもはや定番の施策ともいえるポップアップストアですが、その活用はさまざまな業界に広がっています。
イベント・プロモーションをご担当されている方はぜひ、ポップアップストアを検討されてはどうでしょうか?
今回は業界別のポップアップストア事例からその傾向を探っていきたいと思います。
あなたの属する業界や近い業界でも成功事例はあるかもしれません。
多くの業界で効果がある理由
企業のマーケティング・宣伝・広報担当者127人に対して、2024年に強化したいマーケティング施策を尋ねたところ、「SNS運用」(44.1%)が最も多く、次いで「WEB広告(リスティング、ディスプレイ、動画等)」(22.8%)、3位は同率で「ポップアップストア」「ツールの導入(CRM、SFA、MA)」(15.7%)となりました。
オフラインでの顧客接点を重視する動きが広がる中、ポップアップストアの注目が高まってきてると言えるでしょう。「COUNTERWORKS調べ」
引用:https://counterworks.co.jp/news/4377/
最近の事例を見てみると、ポップアップストアはファッション・アパレルだけのプロモーション手法ではなくなってきているように感じます。
そのメリット、効果を見ていくとさまざまな業界で使えることが分かると思います。
効果①ブランドの世界観を強く出せる
実店舗を持たない企業の商品は、他社商品と混在する売場か、ECサイトでしか顧客と接することができません。
その点ポップアップストアは、店舗のデザインから応対、すべてを通して商品・サービスの世界観が表現できる場です。
ブランド独自の魅力を思う存分発揮して競合商品との差別化が行えます。
効果②顧客とコミュニケーションが取れる
ポップアップストアは顧客とダイレクトに対話できる絶好の機会です。
普段接することのできない顧客にブランドの特徴や思いを理解いただけるほか、意見を伺い今後のマーケティングに有効活用することができます。
効果③認知の拡大やブランドリフレッシュに
ポップアップストアは期間限定の希少性で話題に上りやすい傾向があります。
またSNSとの親和性も高く、情報の拡散性に優れています。
これは新規ブランドの認知拡大はもちろん、ブランドのイメージチェンジなどを行う際にも有効な手段となります。
効果④出店ハードルが低い
常設の店舗に比べ、ポップアップストアなら出店が容易です。
近年はポップアップストア用のスペースも多く存在し、出店の負担を軽減しています。
これらのようにポップアップショップはファッション業界だけのものではないことが分かります。
それではどんな業界でポップアップストアが有効か業界別に事例の傾向を見ていきましょう。
▶関連記事 ポップアップストア出店のメリットとSNS
業界①アパレル・ファッション
ファッション業界においては、ポップアップストアは事例も多く、もはや定番の施策となっています。
特にEC専業ブランドをポップアップストアで展開し、話題性で新規顧客をキャッチし、実際に手に取ってもらうことで既存顧客の育成にもつなげる手法が取られています。
宣伝を目的として活用されることの多いポップアップストアですが、アパレルの事例では短期間での大量販売を目指すことも珍しくありません。
ほかにもブランドをテーマにしたカフェのポップアップなど他業界でも活かせる事例が多くあります。
▶ビーツの事例はこちら
株式会社HRC様 「VIAGEビューティアップナイトブラ」ポップアップストア
業界②食品・飲料
飲料、デザート、加工食品など多くの食品メーカーでポップアップストアが展開されています。
事例の傾向としては、長年親しまれている基幹ブランドでのポップアップが多くみられます。
基幹ブランドは毎年コンセプトやCMを変えて、飽きられないように活性化策が図られますが、その有力な手段としてポップアップストア、コンセプトシップがプロモーションとして活用されています。
新たな世界観のショップデザインやコラボメニューなどSNSでの拡散を通して、若年層にアプローチしていくのも事例に多く見られます。
業界③家電・電気製品
調理から理美容まで近年の家電は高付加価値化が進んでいますが、高価格の商品に納得をいただくには小売店店頭やECサイトでは難しい部分もあるようです。
ポップアップストアなら、商品にあった特別な空間で商品の魅力を体験を通して感じていただくことができ、購買意欲につないでいくことができます。
また事例の傾向として多いのがコラボレーションです。
理美容、調理、家事などその分野で著名な人物や専門家、世界観を同じくするブランドとのコラボでその世界観はさらに心に響くものになっていきます。
▶ビーツの事例はこちら
小米技術日本株式会社様 「Xiaomi POP-UP Store」ポップアップ
業界④通信・IT
一見、ポップアップストアとは縁遠く見える通信・IT業界でも事例が増えてきているように感じます。
理由は、触ってみないとわからないものが多いことです。
事例ではスマートフォンの新製品なら実際にさわってもらって、カタチのないITサービスでは実際に使用するシーンをストア内に演出して体験いただく手法が多く取られています。
フォトスポットやゲーミングコーナーからCMタレントを活用した限定プレゼントなど、楽しみ方と製品のメリット、共感性をいかに伝えるか、いかに集客するかにアイデアを注がれています。
業界⑤コスメ・日用品
シャンプーやコスメ・スキンケアなど日用品を取り扱うメーカーでも主に基幹ブランドでポップアップストアが見られます。
時代の変化や消費者ニーズに合わせて商品のリニューアルが多く、また競争も激しいなかでブランドの世界観を知らしめること、実際の使用感を体験いただく重要性がポップアップストアを活用する理由だと考えられます。
CMの撮影セットをストア内に再現するエンターテインメント重視型から、ラボや研究所のイメージで製品の良さを実感いただくものまで、アイデアや趣向にこだわりのある事例が見られます。
▶ビーツの事例はこちら
株式会社newn様「rihka」ニュウマン新宿 ポップアップストア
業界⑥スポーツ
商品にアパレルアイテムが多く、スポーツ、アウトドアアイテムのタウンユースは世代を超えて大きな市場を持っているため、ポップアップストアとの親和性は高くなります。
スポーツアパレルには老舗から認知の低い新規参入まで多くの企業・ブランドがあり、流行・トレンドが大きく販売に影響するため、小規模ながら多くのポップアップストア事例がみられます。
業界⑦自動車
販売よりも「伝える」ことを主眼にするポップアップストアは、自動車業界でも事例があります。
CMだけでは伝わらない新規性を実際に体験していただくために、都心のスペースを活用し、車種ブランドの世界観を演出、試乗やイベントを組み合わせて行われます。
昨今サステナブルな価値観の変化など、自動車業界も変化を実感いただくプロモーションが重要視されていくなか、ポップアップストアの有効性は高まっていく可能性も高いと感じます。
業界⑧小売・リテール
さまざまな商業施設で出店ハードルの高いポップアップスペースが用意されています。
小売り企業にとっては、スペースの利用料はもちろん、新たなテナントの発掘につながることも魅力になっています。
出店企業側も比較的簡単に、集客力のある場所でポップアップ展開ができ、認知、販売の拡大が見込めます。
限られたスペースでいかに商品の魅力を伝えられるかが成功の鍵となっているようです。
その他の業界
消費者と直接の接点を持たない精密部品企業や商社、団体などにおいても、企業の知名度アップや好感度の獲得のためにポップアップストアの出店事例が見られます。
環境、サステナブル、エシカル、次世代支援など社会的なテーマをポップアップカフェやレストラン、イベントなどで伝える手法はまさに今日的なトレンドと思われます。
まとめ
ポップアップストアというと、トレンディな業界が実施するものという印象がありました。
しかし、事例を見渡してみると、社会や消費者の支持を得るために、興味関心を惹き、認知を高め、体験、応対を行うのはすべての業界に共通することです。
出店するスペースや仕組みもハードルが下がってきている今、すべてのビジネスにおいてポップアップストアを検討する余地があると思います。
ポップアップストアは、ブランドの認知度を大きく向上させ、顧客の関心を引きます。一時的な店舗で特別な体験を提供することで、消費者の興味を引き、直接的な購買意欲を喚起します。限定商品や体験型イベントを通じて、ブランドの魅力を深め、オンラインとのシームレスな連携で購買行動を促進することが可能です。ポップアップストアは短期間での試験的な展開が可能なため、新しい市場や顧客層の開拓にも効果的です。ブランドイメージの革新と消費者との密接な接点を築くために、ポップアップストアの展開を積極的に検討してみましょう。
そして新たなプロモーションの成功事例を作りましょう!
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