コスメ・化粧品業界のポップアップストア事例~注目の展開と最新トレンド
今、コスメブランドが期間限定のポップアップストアを次々と展開しています。
SNSでも「ポップアップ限定のアイテム」や「ポップアップ限定のイベント」が話題になり、訪れた人たちが写真を投稿し拡散されることで、新たな集客を生み出しています。
この記事では、コスメ・化粧品業界のポップアップ事例や注目される理由、トレンド、ポップアップ事例を紹介し、ブランドと顧客を繋ぐ新しい体験の場として注目されるポップアップストアについて探っていきます。
コスメ・化粧品業界でポップアップストアが注目される背景
コスメブランドがポップアップストアを積極的に展開する背景にはさまざまな要因がありますが、消費者の「試してから買いたい」「新しいブランドに触れたい」というニーズがあることも理由の一つとしてあげられます。 特に化粧品は、色や香りや質感を実際に自分の目で確かめて試してみたい商品でありリアルな場での体験の接点が求められています。
また、ポップアップストアは期間限定で開催されるという特別感があり、「今しか体験できない」という魅力でSNSでも話題になりやすいのが特徴です。 若い女性の間では、友人とのお出かけやSNS投稿のきっかけにもなり、自然な形でブランド認知が広がります。
このように、コスメ・化粧品業界においてポップアップストアは、顧客との直接的なつながりを作り、ブランドのファンを増やすための重要な場として注目されています。
コスメ・化粧品ポップアップストアの最新トレンド
SNS映えする店舗デザイン
コスメのポップアップストアは、SNS映えする魅力的な店舗デザインで展開されます。
カラフルなフォトスポットやブランドカラーを活かした内装デザイン、大型の商品オブジェやブランドミューズのビジュアルの設置など、ブランドの世界観を演出したフォトジェニックな空間は、訪れた人の「写真を撮りたい!」という気持ちを引き出します。そして来店者がSNSにポップアップストアの写真を投稿することで拡散し、ブランドの認知度を高めることにも繋がっています。
コスメブランドのポップアップストアは 「商品を買う場所」ではなく、「行くだけで特別な体験ができる場所」であり、各ブランドは出店の際にはそのニーズを満たすようなデザインで空間を創り上げ展開しています。
パーソナライズな体験
コスメのポップアップトレンドの2つ目は、顧客に合わせたパーソナライズな体験の提供です。
その場で肌の状態を機械でチェックし、最適な化粧品を提案してもらったり、自分の顔をバーチャルでメイクアップできるデジタルミラーが設置されていたり、来店者にパーソナライズされた体験やサービスを提供するポップアップストア事例が増えています。
商品を展示・販売するだけではなく、このような特別な体験を提供することが、ポップアップストアに「特別な時間」を求める顧客の心をつかみ、ブランドとのエンゲージメントを強化する重要な要素となっています。
またポップアップストアで購入した商品に刻印を入れるサービスなどが限定企画として提供されているケースもあります。
専門家のタッチアップサービス
コスメポップアップストアトレンド3つ目は、プロによるタッチアップサービスの提供です。
肌悩みを解決するファンデーションの選び方や、似合うリップカラー、メイクのコツなどをその場で実際にメイクアップアーティストなど美容のプロから施術(メイクアップ)を受けながら学ぶことができるタッチアップサービスは、非常に人気が高く、多くのブランドが取り入れています。
トレンド2つ目のパーソナライズ体験の一種ですが、来店者にとって満足度の高い時間を過ごすことができる特別な体験であり、この体験の提供をポップアップストアでの購入特典とする、事前予約・抽選式にしてポップアップ開催期間前から盛り上げ集客を強化する、などさまざまに活用されています。
またタッチアップ体験後、来店者がSNSで仕上がりをシェアすることも多く、ブランド・商品の魅力が拡散され、新たなファンの獲得にもつながっています。
【事例紹介】コスメポップアップ・ビューティイベント3選
私たちビーツが出店をサポートしたコスメブランドのポップアップストア事例・ビューティポップアップイベントを紹介します。
事例1.「rihka」ニュウマン新宿 ポップアップストア
株式会社newn様が展開する、ヘアメイクアップアーティストの松田未来さんが手掛けるコスメブランド「rihka(リーカ)」。2024年9月にニュウマン新宿で開催されたポップアップでは、ディレクター松田未来さんの来店イベントやポップアップストア限定アイテムの販売、先行販売アイテムの提供などが行われました。ポップアップストアのデザインは、ネイルやリップ、バームなどの製品の形状から抽出したオリジナルの什器をアクセントに、木目素材を使用し、空間全体にブランドイメージを浸透させた展開を実現しました。
事例2.「SHANGPREE」@cosme OSAKA ポップアップストア
株式会社 SEEDS MARKET様が展開する韓国スキンケアブランド「SHANGPREE(シャンプリー)」。2023年12月に@cosme OSAKAで行われたポップアップストアでは人気商品はもちろん、ポップアップストア限定セットの販売や、購入特典の提供、購入者を対象としたヘアメイクアップアーティスやタレントとのツーショット撮影イベントなども行われました。ポップアップストアのデザインはブランドの世界観を活かしたシンプルな構成で、大きなビジュアルをアクセントにすることでアイキャッチ効果を高めています。
事例3.アラガン・エステティックス「MEDICAL BEAUTY PARK」イベント|東京ミッドタウン(六本木)
米国に本社を置くアッヴィ合同会社 アラガン・エステティックス様が日本で初めて実施されたポップアップイベント、美容医療を知れる・相談できる「MEDICAL BEAUTY PARK(メディカルビューティーパーク)」。2024年9月に東京ミッドタウン六本木で開催された本イベントでは、美容医療の知識について「学べる美容ブース」、肌の解析を体験できる「肌スキャン」、 医師と話せる相談ブース、“盛らないプリ機”やフォトブースなどが展開されイベントを盛り上げました。ビーツはイベント空間のデザイン、施工はもちろん、体験イベント運営・マニュアル作成・人材手配、メディア発表会の運営などトータルでサポートしています。
コスメポップアップストアを成功させるためのポイント
コスメポップアップストアの成功には、「ブランドの世界観をどう表現するか」が大きなポイントです。
空間全体がブランドのメッセージを伝える場として機能するため、内装全体のデザインはもちろん、照明演出、小物に至るまで一貫性が求められます。例えば、ナチュラル志向のブランドなら、植物や自然素材を活用した空間演出、ポップで遊び心のあるブランドなら、カラフルな照明や大胆なグラフィックを使ったデザインなど、来店者にブランドの魅力を直感的に伝える空間デザインが必要です。
次に、来店者が「滞在したくなる仕組み」を用意することも重要です。
商品を体験し、購入するだけでなく、ドリンクを楽しめるカフェスペースや、ユニークなフォトブースなど、来店者がその場で過ごす時間を楽しめる工夫があるとポップアップストアへの訪問意欲がより高まります。また、ポップアップストア内での滞在時間も長くなり、ブランドへの好感度もより高まります。
最後に、「ストーリー性のある体験」を提供することも効果的です。 来店者が商品を手にするまでの過程にワクワクする要素を組み込むことで、ポップアップストアでの特別な思い出を作ります。
ポップアップストアで商品を「体験し、購入する」という流れを一つの物語のように演出することで、お客様がその体験を伝えたくなり、クチコミやSNSでの拡散も期待できます。
まとめ:コスメ・化粧品ポップアップストアの展望
コスメ・化粧品のポップアップストアは、商品の販売を超えて、ブランドの世界観を体験できる場として進化を続けています。パーソナライズな体験やSNS映えする空間デザイン、プロによるメイクセッションなど、「ここだけの特別な時間」を提供するポップアップストアは今後もますます開催が増加していくと予想されます。各社のポップアップストアでの工夫を凝らされた「ブランド体験の提供」はコスメ・化粧品業界に限らずさまざまな業界の方のアイデアのヒントになるのではないでしょうか。
コスメ・ビューティ業界のポップアップストはビーツにおまかせ!
ビーツはブランドの世界観を表現する空間デザインから、来店者が思わず写真を撮りたくなる演出、SNS拡散を狙った仕掛け、体験企画やキャンペーン、さらには人材手配までトータルにポップアップストア出店をサポートします。
ポップアップストアの出店目的やブランドのターゲット層に合わせて最適な企画をご提案します。さまざまなコスメ・ビューティ業界のポップアップ実績もありますので、ポップアップストアについて課題をお持ちの方、出店をご検討中の方は、ぜひビーツにお気軽にご相談ください!